


退職金で住宅ローンを繰上げ又は一括返済?

こんにちは。
売買部の岡田です。
退職金で住宅ローンを繰上げ又は一括返済を計画されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そのメリットやデメリットは?
●メリット①
退職金を使って住宅ローンを繰り上げ返済すると、毎月の返済額を減らす、またはなくすことができます。
●メリット②
繰り上げ返済の最大のメリットは、今後支払う予定だった利息分を軽減できることです。
◆デメリット①
退職金を使って住宅ローンを一括返済すると、退職金がほとんど手元に残らないケースもあります。
その場合、手元資金が減ってもその後の生活に問題がないことを確認することが不可欠です。
公的年金は、基本的には65歳から支給が始まります。65歳になるまでの生活費は「退職金だけが頼み」
という人は、退職金を使った住宅ローンの繰り上げ返済は避けたほうが無難でしょう。
◆デメリット②
住宅ローンには、基本的には「団体信用生命保険(=団信)」という生命保険が付いています。
団信は契約者が亡くなると住宅ローンの残債がなくなる生命保険なので、住宅ローンの返済中は、
住宅ローンの残債と同額の死亡保障を持っていることになります。
住宅ローンの繰り上げ返済を行うと、残債が減った分、死亡保障も減額となります。
もし一括返済をすれば、団信も消滅します。
そのため、子どもや配偶者を扶養している場合など、定年退職後も契約者が亡くなってしまうと
経済的に困る人がいる場合は、必要に応じて、団信の代わりに新たな生命保険に加入しましょう。
生命保険料の負担を増やしたくないなら、団信付の住宅ローンは繰り上げ返済しないというのも手です。
■退職金を使って住宅ローンの繰り上げ返済をするとき、具体的な選択肢としては、
借入残高の全部を前倒しで返済する「一括返済(全額返済)」と、
一部だけを前倒しで返済する「一部繰り上げ返済」があります。
そのうち、一部繰り上げ返済は、「期間短縮タイプ」と「返済額軽減タイプ」に分かれます。
・一括返済は、利息軽減効果が最も大きいため、返済後の資金繰りに困らないのであれば、
おすすめの返済方法です。
・返済額軽減タイプは、毎月の返済が減るため、退職後の毎月のローン返済額を
減らしたい方に向いています。
・期間短縮タイプは、毎月の返済額は減りませんが、返済額軽減タイプに比べて
利息の総支払い額の軽減効果が高いため、定年退職後も再雇用などで働き続けるなど、
無理なく今まで通り住宅ローンの返済が続けられる人に向いています。
それではまた
いつかもうすぐ
by おかだ